かれこれ10年以上 サンズアンプ bass driver di を愛用している F-Bassist ことR.U.Iです。
今でも根強い人気がある、通称「サンズのベードラ」。
今回はそんな SANSAMP BASSDRIVER DI について紹介します。
プロの現場やアマチュアバンドマン、多くのベーシストが利用するプリアンプ/DIなので持っている人は多いかと思うけれど、これからどんなエフェクターを買おうかなぁと悩んでいるベーシストの方の1つの候補として参考にしてもらえると嬉しい。
愛用中の2代目旧型
MID切り替えもあるV2
TECH21 (テック21) SANSAMP BASSDRIVER DI
私の所持していサンズアンプBASSDRIVER DIは、今からだとかなり古いタイプ。
小さなスイッチがついた2世代目の機種となります。(現在はV2とつく機種が最新)
旧型には MIDの調節がなく HIGHTとLOWの調整になるので、何も考えずにつまみを回すとドンシャリ状態になりすぎることもある。
適度につまみを回すと格好良いドンシャリ音が作れる魔法の箱。
- 缶の箱
- 本体
- 説明書(英語)
- 説明書(日本語。サウンドハウスさん作成分)
- TECH21ステッカー
- TECH21会員登録用ポストカード
などが同梱されていました。
- サウンドハウスさんで並行輸入品を購入したものです
SANSAMP BASSDRIVER DI つまみの種類
ここからはサンズ ベードラの機能説明をしていこう。
左上から順につまみを解説
- LEVEL:音量
- BLEND:原音とサンズアンプの音の混ぜ具合
- TREBLE:高音域
- BASS:低音域
- DRIVE:オーバードライブ系
- PRESENCE:ギラギラ高音、ピッキングのアタック音やスラップ時のギラっとした高音域
つまみのかけ具合はベース 1本 1本で違うと思うし、バンドのアンサンブルによっても変わってくるのでその都度ベストのセッティングへ調整しよう。
上記写真は私のサンズアンプで、エフェクターボードから取り出したそのままの状態の写真を撮りました。
つまみの参考にしていただいて大丈夫なので、音作りに悩んでいる方は一度試してください。
サンズ ベードラの利用方法としては、自分環境の中でのテンプレ的なつまみ位置を決めて、そこから微調整するのがオススメ。
いつでもだいたい気持ち良い音でベース音を出せて、バンドごとに微調整すれば完璧!
※もちろん、その他の機材(エフェクターやEQなど)で調整してもOK。
私はサンズアンプで微調整するときもあるけれど、アンプについているイコライザーで微調整することが多いかな。
足元のセッティングはだいたい固定しているよ
中段左の小さなスイッチについて
スイッチの左側が無印で、スイッチの右側が「PHANTOM&GROUND CONNECT」となっています。
このスイッチを右に入れると、XLR端子をミキサー等に繋いでいるときに、ミキサーのファンタム電源(本来はコンデンサマイク用の電源)で、本体が稼働できるようになります。
スイッチを左の無印側にすると、本体は内蔵の電池で動くことに。
ミキサー等を使わないときは、このスイッチは左側でOK。
中程上段のスイッチ
右に「OUTPUT」とあるこのスイッチは、本体左側面上側の「OUTPUT」からの出力端子を示します。
つまりこのスイッチは、OUTPUTからの「出力レベル」の切替をするもの。
このスイッチを左の「LINE」にした場合、本体の「LEVEL」つまみで調整したままの信号が出ることに。
ベースアンプに繋ぐ場合なら良いけれど、録音用のライン入力機器に繋ぐとレベルオーバーになってしまうので、
そういった場合はこのスイッチを右側の「INST」に切り替えると、音質はそのままにLEVELが-10dB(約1/3)に減って、レベルオーバーを防げるようになります。
つまり、
- スタジオやライブでは右の「INST」へ
- お家でオーディオインターフェイスにつないだりするときは「LINE」へ
にセットしておけば Good 。
中程下段のスイッチ
右に「XLR」とあるこのスイッチは、本体左側面下側の「XLR OUTPUT」からの出力端子を示します。
中程上段のスイッチと意味合いは似ており、XLR端子から出力したときに「LINE」だと本体の「LEVEL」つまみで調整したままの信号が出て、
「INST」にすると音質はそのままにLEVELが-20dB(約1/10)に減って、レベルオーバーを防ぐことができるようになります。
XLR出力自体はライブ時のPAミキサーやレコーディング時のレコーディングミキサーに繋ぐための端子となるので、これらのミキサー機材がラインレベルに対応していれば「LINE」のままでも大丈夫。
その都度調整することになりそうだけれど、XLR出力を使う機会がなければとくに気にすることはなさそう。
PARALLEL OUTPUTについて
シールドをさせるところがもう1つあります。
それが本体右下側面にある「PARALLEL OUTPUT」。
ここの主な使い方は、「パラレル(並列)接続でチューナーに接続」する使い方。
間にチューナーを繋ぐと音痩せが気になる!という人向けのものとなります。
私はマルチエフェクターをチューナーとして利用していたことから、1度も使ったことがない・・!
SANSAMP BASSDRIVER DIの使い方
基本的には右側面上部のINPUTにベース側のシールドを、左側面上部のOUTPUTにアンプ側のシールドをつなげてスイッチを入れれば利用できます。
「とりあえずつなげておく」だけでブリっとしたドンシャリサウンドを堪能できるので非常にありがたいプリアンプ。
ただ、いわゆる「サンズアンプの音」になるので好みは別れそうかも。
サンズをつなげていると「あ、サンズの音だな」とわかるほどにサンズアンプの音はプロの現場やアマチュアバンドマンの間でも広く親しまれています。
人と同じ音が嫌だ!という人でなければとりあえず最初の1つに持っておくというのも、有りよりの有りだなと思います。
私は10年以上愛用しているほど、SANSAMPの音が好きだったり。
ええ音作れるのよサンズちゃん・・・
SANSAMP BASSDRIVER DI の種類について
愛用中の2代目
私が持っているサンズアンプBASSDRIVER DIは、初代から数えて2世代目の定番プリアンプ。
その後少しサイズが大きくなって音色を保存しスイッチで切り替えられる「Bass Driver DI Programmable」や「Bass Driver Deluxe」が販売されており、 BASSDRIVER DIとしてはその次の「BASSDRIVER DI V2」という機種が販売されています。(今の最新機種)
新しい機種は「MID」のつまみも用意され、より音作りの幅が広がっています。羨ましい。
- MIDの500/1000Hz切り替えスイッチ
- BASSの40/80Hz切り替えスイッチ
がついており、「このスタジオは低音がまわるな・・・」というときは40Hzに切り替えてBASSレベルを下げて低い音をカットしていくスタイルも柔軟に対応できるスグレモノ。
素晴らしい!
MID切り替えもあるV2
まとめ:SANSAMP BASSDRIVER DIはエフェクターボードに1つ組み込んでおきたい定番プリアンプ
10年以上愛用している SANSAMP BASSDRIVER DI について紹介してみました。
私は当時一番好きなベーシスト・・・ニコニコ動画の弾いてみたが流行っている頃で、ティッシュ姫(こくまろみるくさん)が使っていて「めっちゃええ音やん・・・」となったこともあり、このサンズアンプBASSDRIVER DIを購入しました。
荷物の関係でエフェクターボードを持ち出せないときでも、ベースケースのポケットやカバンに入れて持ち出すベース音へのお守り的な位置づけでもあったりします。
今買うなら間違いなく新型のV2だけれど、旧型もまだまだ元気に働いてくれそうで何より。
サウンドハウスさんの商品ページ
愛用中の2代目旧型
MID切り替えもあるV2
余談
今はマルチエフェクターもかなり進化しており、サンズ ベードラの音を再現しているものもあったりします。
古いマルチエフェクターだと音色の種類としてはあっても、再現できているものはなかった。
私は ZOOMのB2.1u というマルチエフェクターを持っているのだけれど、B2.1uに入っているSANSAMPのモデリング音は全然本物とは違って、まだまだだなぁと思った記憶。
B2.1uはチューナーとイコライザーとディストーション、ソロ用の音作りのときなどで今でも利用中です。
しかし最近の新しいエフェクター、例えばLINE6の「HX STOMP」はその辺り良い感じに再現されているみたい。
最近気になっているマルチエフェクターで、周りのベーシストも絶賛していたので気になる可愛い子。
気になる方はチェックしてみて。